15年のブランクを経て。仕事に前向きになれたのは、3年前に整えた『最強のベースキャンプ』があったから

家づくり

15年ぶりの社会復帰。さらに子供たちの受験と卒業、不登校など重なり、この春はまさに怒涛の日々でした。正直、ブログも書けないほど余裕がなかったけれど、なんとか倒れずに乗り切れたのは、3年前に整えた『最強のベースキャンプ(家)』があったからです。」

「もう、私には無理かもしれない」 前回の記事では、15年というブランクの壁を前に、新しい仕事への戸惑いを正直に書きました。

でも最近、職場での私の心境に、小さくて大きな変化があったんです。 きっかけは、教わった複雑な公的書類の準備から作成を一からメモにまとめ、自分専用のマニュアルを作り始めたことでした。

「こうやればいいのか!」と仕組みが見えてきたとき、あんなに逃げ腰だった気持ちが、ふっと軽くなるのを感じました。

そこで気づいたんです。 「あ、これって、3年前にこの家を建てた時の感覚と同じだ」と。

私は3年前、この家を建てるときに「いかにラクに、いかに心地よく暮らせるか」を徹底的に考え、仕組みを整えました。 当時はまさか自分が数年後に再就職するなんて思ってもみませんでしたが、あの時整えた「家事の仕組み」が、今、外で戦い始めた私の背中を強力に支えてくれています。

もし家の中がガタガタで、家事に追われる毎日だったら、今日の私はきっと仕事のマニュアルを作る余裕なんてなかったはず。 住環境を整えていたからこそ、私はブランクへの不安を克服し、新しい一歩を踏み出すことができたのだと思います。

今日は、働く私の「最強のベースキャンプ」となっている、我が家のこだわりを紹介します。

【3年住んで実感!「家事貯金」ができる間取り】

まず家づくりで最も大切なのは「間取り」です。設備や家具は後から変えられますが、間取りは一度決めたら簡単には変えられないからです。

私が重視したのは、次の4点でした。

  • 1階だけで家事が完結する

  • 動線がスムーズで、迷いがない

  • 部屋がスッキリ見える収納

  • 家族それぞれが落ち着ける場所

特に15年ぶりの仕事を始めた今、この選択が「正解だった」と毎日噛み締めています。

①洗濯の「階段往復」をゼロにする仕組み

家事の中でも重労働な「洗濯」。一般的な戸建ては「1階で洗って、2階のベランダに干し、2階の各部屋へ運ぶ」という動線が多いですよね。でも、今の私にはそんな体力も時間もありません。

我が家は「洗う・干す・収納」を1階の同じ場所に集約しました。

  • 洗濯機 → ホシ姫サマ(室内物干し) → 乾燥機 → 隣接するクローゼット

この「数歩で終わる動線」のおかげで、出勤前の朝の時間や仕事帰りの疲れた体でも、洗濯物が溜まるストレスがありません。まさに「間取りが家事をしてくれている」感覚です。

 ※おすすめ①物干しはパナソニックのホシ姫サマ おすすめです。
干す場所についての記事も書いています
※おすすめ② 縦型線洗濯機➕衣類乾燥機の組み合わせ
こちらは設備の記事に詳しく書いています。 朝に洗濯したタオル類や下着類は衣類乾燥機に入れてスイッチを押せば仕事から帰宅するとフワフワに乾いて出来上がっているので、大変便利です。
一体型のドラム式洗濯乾燥機ではなく、分かれているものを使いたい理由も書いています。

扉なしロールスクリーン

収納にも「仕組み」があります。我が家はクローゼットの扉をあえて作らず、ロールスクリーンを採用しました。
  • メリット: 扉の開閉という「名もなき家事」が減る。指を挟む心配がない。コストダウンにもなる。

  • 工夫: ロールスクリーンを壁の色に合わせることで、閉めた時は壁と一体化してスッキリ見えます。

実は、子供が小さい頃、階段を登ろうとして落ちそうになった怖い経験があります。1階で家事が完結する間取りは、小さな子供がいる家庭には安全を守ることにもなります。

 

 

 

 

 

 

高齢者になっても、1階だけで生活が完結する間取りは大きな安心材料になります。

実は、15年ぶりに仕事を再開して疲れて帰ってくるようになった今ですら、『2階に上がらなくていい』という事実にどれほど救われているか分かりません。 今の私ですらそうなのですから、この先もっと歳を重ねて階段の上り下りが辛くなった時には、この間取りがもっと愛おしく感じられるはずです。

土地の面積の関係で完全な平屋にするのは難しかったのですが、日中の生活と家事の全てを1階に集約したことで、将来、階段を『登らなければならない場所』から『余裕がある時に使う場所』に変えることができました。

かつて子供が階段から落ちそうになった時に感じた『家の中の危険』を最小限にし、さらに30年後の自分も守ってくれる家。 洗濯から収納までが1つの場所で終わるこの仕組みは、時短になるだけでなく、人生のどのステージにいても私を助けてくれる『最強のプレゼント』だと毎日実感しています。」

②「動線がスムーズな間取り」:行き止まりのない回遊動線

我が家では「回遊動線」を積極的に取り入れました。 回遊動線とは、その名の通り「くるくると家中を回れる」間取りのことです。

例えば、我が家の動線はこんなふうに繋がっています。 玄関 → リビング → キッチン → 洗面所 → トイレ → 玄関

一方通行ではなく、どちらの方向からもアクセスできることで、その時の用途に合わせて最短距離を選べるようにしました。

  • 買い物帰りは: 玄関からキッチンへ直行して、重い荷物をすぐにパントリーへ。

  • 帰宅後は: 玄関から洗面所へ直行して、すぐに手洗い・うがい・着替え。

【働き出して気づいたメリット】 15年ぶりに仕事を再開し、平日の朝や夕方はまさに「時間との勝負」になりました。 ゴミ出しの準備をしながら掃除機をかけたり、洗濯機を回しながら朝食の準備をしたり……。そんな時、行き止まりのない回遊動線だと、無駄な「行ったり来たり」が驚くほど減ります。

動線が一つしかないと、誰かが通っている時にぶつかったり、遠回りをしたりして小さなストレスが溜まりますが、くるくると自由に動ける間取りは、私の忙しい毎日を物理的にも精神的にも助けてくれています。

③部屋がスッキリと見える収納

【こだわり:収納の「適材適所」が心に余裕をくれる】

家づくりの際、私が自分に課したミッションは「空きあらば収納を作っておく」ということでした。

1. 魔法のような「テレビ裏収納」

リビングをスッキリさせる最大の功労者は、壁掛けテレビの裏に作った隠し収納です。

  • 隠せるもの: 録画機器、コピー機、散らかりがちな書類や小物、さらには置き場に困る「資源回収用の段ボール」まで。

  • メリット: リビングの表側に物が一切出ないため、掃除も楽で、視覚的なノイズがゼロになります。

2. 家族それぞれの「定位置」を作る

家族の持ち物がリビングに浸食しないよう、場所ごとに収納を徹底させました。

  • 夫のスペース: 1階に設けたガレージと小部屋。趣味の道具を自分の部屋に収めてもらう仕組みです。

  • 玄関クローゼット: 外から持ち込むコートや帽子をリビングに持ち込ませない「関所」のような場所です。

  • 洗面所クローゼット: 洗面所を広く取り、家族全員の服やカバンを収納。1階で着替えまで完結します。

3. デッドスペースを「ストック基地」に

階段下の低いスペースも、見逃さずに収納にしました。ここには日用品のストックや掃除道具、そして「防災グッズ」をまとめています。

キッチンも、上の壁側全面に戸棚をつけたことで、調理器具が外に溢れることはありません。

2階:日常から切り離した「保管」と「思い出」の階】

1階にすべての「日常」を集約した分、2階はあえて「普段使わないもの」を管理する場所に特化させました。

  • 季節もの・大きなものの基地 寝室のウォークインクローゼットには、扇風機やクリスマスツリー、予備の布団、シーツ類を。季節外の服やイベント着もここに集約しています。

  • 「心」を整理する場所 もう一つの収納スペースは、家族の思い出専用です。写真アルバムやDVD、子供が描いてくれた大切な絵や作品。日常の忙しさからは少し距離を置いて、大切に取っておきたいものを保管しています。

このように「毎日使うもの(1階)」と「たまにしか使わないもの(2階)」を明確に分けたことで、家中どこに何があるか迷うことがなくなりました。

④家族それぞれが落ち着ける場所

家づくりの計画段階から、絶対に外せなかったのが「家族それぞれのパーソナルスペース」を確保することでした。

  • 夫の夢を叶えた「ガレージと趣味部屋」 日曜大工やキャンプ、ロードバイクにプラモデル。多趣味な夫のために、1階にガレージと専用の部屋を作りました。 夫が自分の世界に没頭できる場所があることで、リビングに趣味の道具が溢れることもなく、お互いに心地よい距離感を保てています。

  • 私のこだわりを詰め込んだ「共有スペース」 私はキッチンやリビング、洗面所など、一日の大半を過ごす場所に徹底的にこだわらせてもらいました。 お気に入りの家具に囲まれた空間は、仕事から帰ってきた私を優しく包み込んでくれる、最高のリラックス場所です。

  • 子供たちの「個室」と、変幻自在な「フリールーム」 子供たちにはそれぞれ一人部屋を用意しましたが、それとは別に中階(1.5階)に「フリールーム」を設けました。

    • 壁一面の本棚から本を選んで読んだり、ストレッチをしたり。

    • 静かに勉強に集中したり。

    • 急な来客の宿泊場所や、家族が体調を崩した時の隔離スペースとして。

用途を決めすぎない「自由な部屋」があることで、家族の成長や体調の変化にも柔軟に対応できるようになりました。

「15年という長いブランクを経て、新しい扉を開けた私。 正直、仕事に慣れるまでは心身ともにボロボロになる日もあります。

でも、どんなに疲れて帰ってきても、この『最強のベースキャンプ』が私を温かく迎えてくれます。 家事がスムーズに回る仕組みがあり、家族がそれぞれの場所で自分らしく過ごしている。その安心感があるからこそ、私は明日もまた『行ってきます』と言えるのだと思います。

もし、これから家を建てる方や、私と同じように社会復帰を考えている方がいれば。 まずは自分の毎日を助けてくれる『仕組み』を整えてみてください。その安心感こそが、あなたの新しい一歩を支える最強の武器になるはずです。」

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